- 人はどうやって物事を決断するのか?
- 迷っても論理的に考えるべき質問
- 感情面で迷うとどうすればいいのか?
- 頭と心の両面で判断する具体的な方法
このような悩みを解決できる記事になっています!
メーカーの内定を獲得した時、受諾するのか辞退するのか迷ったことはありませんか?
20代の人はもちろん、特に30〜40代でキャリアの節目にいるなら転職はただの会社の変更ではなく長期的なキャリアプランの重要な決定。
この選択が人生の大きな転機になるのは言うまでもありません。
でも、心配しなくて大丈夫です。
本記事では、内定承諾、あるいは辞退を決断するために考慮すべき2つの大切な視点をわかりやすくお伝えします。
あなたが転職活動中でも、これから転職活動しようと考えていても、次のキャリアをより良いものにするために必ず参考になる内容。
最後までお読みいただければ、転職自体が目的化することなく転職した後に幸せな人生を手にすることができます!
人は感情で決定し、理屈で正当化する
大前提としてまず知っておいて欲しいことがあります。
- 人はまず感情で決断し、その後で合理的な理由で正当化する
これは、心理学や脳科学の研究で一般的に言われている内容です。
つまり、私たちはよく直感に従って大切な決断し、その後「この決断は正しかった」と自分に言い聞かせるためにいくつかの理由を考え出すということ。
この現象をもっと知りたいなら以降もお読みいただければと思いますが、理論的なことはどうでもいい!なら読み飛ばしてください。
私たちの脳は3つの部分から成り立っており、それぞれ異なる機能を持っています。
- 爬虫類脳:生命維持のための本能
- 哺乳類脳:衝動的な感情
- 人間脳:論理的で複雑な思考
意思決定の瞬間は生存の危機に晒されない限り、哺乳類脳が先に反応して感情を生成し、その後で人間脳がこの感情に合理的な説明を付け加え選択を正当化しています。
まず、家の感じや雰囲気に惹かれるかと思います。
後から「良い学区にある」「通勤に便利」といった理由で購入を正当化。
これは哺乳類脳が最初に反応し、その後で人間脳が論理的な理由で判断が正しいと自分に言い聞かせたいためです。
まず、快適さやデザインといった感情を揺さぶられるようなことに惹かれ、後から燃費や安全性などの正当な理由を考え購入します。
このように私たちは最初に感じたことに基づいて決断し、後でその理由を考えるということを普段から無意識にしています。
では、この考え方を本記事のテーマ「転職活動の内定を受けるか受けないか」にあてはめるとどうなるのか?
つまり、思考と感情の2つの視点から冷静に考えるということ。
いずれか一方では片手落ちです。満足のいく決断にはつながりません。
ここから詳しくお伝えします!
思考面のアプローチ
人の脳の機能上、感情で考えるのは簡単。
だからこそ、思考面からアプローチするのが大切です。
むしろ、感情だけで考えると転職に失敗します。
その理由は後でお伝えしますが、まず論理的な分析から始めてください。つまり、
- なぜ転職するのか?
- 何を転職で実現したいのか?
- 何を以て、転職成功と言えるのか?
この3つをあらためて考えてください。
これら考えた内容が内定先で実現するのか落ち着いて考えます。例えば、
- 給料アップしたい
- 休日日数を増やしたい
- 残業時間を減らしたい
- 新たな職種へチャレンジしたい
- 将来性のある業界で働きたい
など、あなたの転職が理想と現実の両方でマッチしているか自問自答してみましょう。
言われてみると当たり前かもしれませんが、このプロセスは意外と見落とされがち。
むしろほぼやっている人はいないかと思います。
これは先ほどお伝えした通り、人の脳の機能上は仕方ないんですが、だからこそ思考と感情の両面で考えるのが大切ということ。
転職に失敗する人は当初の転職軸を忘れ去っていることが非常に多いです。
転職活動の準備として深く思考して転職軸を明確化したにも関わらず、この最後の段階で忘れてしまうと判断を誤ってしまいます。
- 年収が想定よりも高い
- 労働条件や福利厚生が良い
- 上場企業など、知名度が高くて社格がいい
- 条件面談で人事や直属上司から魅力的な話を聞く
このようなケースは特に注意が必要です。
本来なら転職軸に合致していないので辞退すべきなのに、良い条件や高待遇に目がくらみ冷静な判断ができず、内定を承諾してしまいます。
結果として転職後、
なんでこの会社に転職してしまったんだろう。
と、後悔する人が後を絶ちません。
内定が出たら「ヤッター!」というポジティブな感情だけに流されず本来の転職軸をあらためて見つめ直してください。
もしあなたが今、転職軸がはっきりしていないなら転職は絶対NG。
テニスで例えると、1ヶ月間以上まったく練習せず、何の対策もなしに優勝常連の相手に挑むようなもの。確実に負けますよね。
でも、人生において負ける確率の極めて高い試合に出てしまうと取り返しのつかない事態に陥っています。それだけは絶対に避けてください。
内定をもらった際は喜びに駆られてすぐ判断するのではなく転職軸に基づいて冷静に判断するようにしましょう!
感情面のアプローチ
論理的に考えた後、感情面からアプローチしてください。
一見すると論理と感情は対立するように感じるかもしれませんが、実際は内定を受諾するか辞退するか決めるには両面で考えるのが大切。
感情的な側面とはあなたの感覚、つまり、
- 面接での会話や雰囲気
- 面接前後の電話やメールでのやり取り
- 受付やすれ違った人とのコミュニケーション
から感じたことを指します。
非言語情報を言語化すると自分の認識を客観的に捉えることができ、決断する上で重要な役割を果たすからです。例えば、
- 上司と相性が悪い気がする
- メールのトーンや内容に違和感がある
- 企業のカルチャーに何となく馴染めなさそう
- 内定通知書などの書類の形式や文言が信頼できない
- 会社が汚い(特にトイレ)
など、ネガティブな直感は不思議と当たります。
論理的には魅力的な内定でも感情面で強い違和感があるなら内定を断ってもOK。
頭と心の両面から総合的に判断するのは難しいですが、直感に従って内定を辞退するのはアリな選択です。
思考面と感情面で判断する方法
とはいえ、頭と心の両面で判断するのは難しいですよね?
そんな時にオススメなのは数値化して評価する方法。
数値化は複雑な決断をシンプルな形で表現するための有効な手段だからです。
論理的・感情的いずれもバランスよく評価できるようになります。内定を受けるか辞退するかのような難しい選択にも適用できます。
- 思考面では50点中何点か?
- 感情面では50点中何点か?
を考え、合計得点を出すと総合的に客観的に判断しやすいです。
例えば、思考面では40点だったけど感情面では10点なら合計50点。
こんなに低い点数なら内定を辞退すればいいですよね。
また、思考面で30点でも感情面で50点なら合計80点。
かなり高い点数なので幸せな転職になる可能性が高いと言えます。
私が前回転職したとき3社内定を獲得しましたが、年収や労働時間、仕事内容など細かく指標を設定し点数をつけてから比較検討し今の会社に決めました。
判断に迷った時に数値化すれば内定を客観的かつ明確に評価できます。
思考と感情の両面で言語化し、数値で総合的に判断しましょう。
まとめ
人は感情の生き物です。
あなたは論理的に考えていると思っているかもしれませんが、実は感情的に決めた後で理屈で正当化しています。だからこそ、本記事では
- 感情だけで決めると転職失敗するリスクがある
- 思考と感情の両面で考えた上で判断するのが大切
とお伝えしました。
また、転職活動は下記視点が大切です。
- 短期的
なぜ転職するのか?
何を転職で実現したいのか?
何を以て、転職成功と言えるのか? - 長期的
次の次の会社でどうなりたいのか?
なぜなら、変化の激しい予測できない今の時代、次の転職先で定年まで働ける保証なんてないからです。
次の会社で働きながら「いつでも転職できる」という選択肢があると会社にしがみつくというマインドではなく会社で成果を残すという前向きな考えになります。
すると、理想のキャリアを築けますよね。
もし内定が出たけどどうしようかお悩みなら本記事の内容を試してみてください。
あなたの理想が叶う転職の実現に少しでもお役に立てれば幸いです。
応援しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!