このような悩みを解決できる記事になっています!
いざ転職したいと思っても初めての転職だと、具体的に何から進めればいいかわからないですよね。
- 自己分析を行う
- 転職サイトや転職エージェントに登録する
- 履歴書と職務経歴書を作る
- 書類選考に合格して面接に進む
- 内定が出て今の会社を辞める
とざっくり考えている人が多いかと。もちろん間違ってはいないですが、あいまいな活動をするとあなたの希望通りの転職ができない可能性が高くなります。
転職活動は全部で5つのステップがあり、各ステップで押さえるべきポイントがあります。
これらを知らないとあなたの思い通りに選考が進みません。ポイントを押さえないままでは選考に合格せず活動が長期化してしまいます。次第にメンタルダメージが積み重なり、心が折れて転職活動を辞めてしまうことも・・・
そうなると、今の不満を抱えたまま人生を過ごすことになってしまいます。
この記事の前半で「転職活動の事前準備」、「全体のスケジュール」を解説しつつ、後半は「各ステップの内容や具体的な方法」「企業が選考で見るポイント」を解説しています。
本記事を読み終えると転職活動の全体像を理解できるだけでなく、やるべきことが明確になります。すぐ行動に移すことができるでしょう。
※転職初心者の方はこちらの記事も確認してください!転職市場の衝撃的な現状を学べます。
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転職活動の一般的なスケジュール
転職活動を始める前に転職活動がどんな流れで進むのか把握しましょう!あなたも就活で経験したと思いますが、綿密なスケジューリングが必要になるからです。
- 応募する企業のタイミングが合わない
- 面接日程をスムーズに調整できない
- 内定が出ても回答を待ってもらうのが難しい
というようなことが起こってきます。
特に、面接や退職交渉はあらかじめスケジュールを組んでも長引くのでご注意ください。なぜなら自分だけで進めることができず、志望する企業や今の会社の状況に左右されるからです。
とはいえ、ざっくりとでもスケジュールを決めておかないと活動期間はさらに長引きます!
転職すると決めているなら短期間で最大のパフォーマンスを発揮するために期限を設定するのがオススメです。
転職活動に必要な期間
在職なら3〜6ヶ月間、離職なら2~4ヶ月間かかります。在職は退職交渉に1〜2ヶ月間必要なので差があります。
- 在職:3〜6ヶ月間
- 離職:2~4ヶ月間
なぜこれくらいの期間が必要かというと、転職活動は事前準備、書類作成〜選考、面接、内定〜条件面談、退職交渉の5つのステップがあるからです。
- 事前準備 :2週間〜1ヶ月
- 書類作成〜選考:2週間〜1ヶ月
- 面接 :2週間〜1ヶ月
- 内定〜条件面談:2週間〜1ヶ月
- 退職交渉 :1〜2ヶ月
まずは5つのステップがあるとご理解ください。
なぜ3ヶ月間も差があるのか
なぜ3ヶ月間も差があるのかというと、
- 会社の仕事がどれほど忙しいのか
- 事前準備にどれくらい時間を費やすのか
- 書類をどの程度作り込むのか
- 選考にどれくらい時間がかかるのか
- 退職交渉がスムーズに進むかどうか
というように人によって状況が異なるからです。なので、全てがスムーズに進むと最短3ヶ月。事前準備や書類作成にじっくりと時間をかけ、有給を全て使う人は最長6ヶ月のイメージです。
活動期間は転職の成功・失敗に一切関係ないのでご安心ください。短いから良い、長いから悪いなんてことありませんよ!
退職日から逆算してスケジューリング
あなたが在職中なら転職活動は3〜6ヶ月間が必要とご理解ください。
そして、あなたが退職したい日程を設定し、そこから逆算してスケジューリングし、転職活動を開始しましょう!
例えば今が3月として、
初年度のボーナスは満額支給されないので、6月10日のボーナスをもらってから辞めたい
こうお考えなら、6月中旬から退職交渉に入ればOKです。
なので、6月初旬に内定・条件面談、5月中に面接を実施するイメージ。すると、4月中に書類選考合格すればいいので3月〜4月中旬は自己分析、書類作成に時間を割くことができます。
【スケジューリング例】
- 退職交渉:6月中旬
- 内定・条件面談:6月初旬
- 面接:5月中
- 書類選考合格:4月末
- 事前準備、書類作成:今(3月)〜4月中旬
有休は必ずすべて消化する
有給が残っているなら必ずすべて消化してから新天地へいきましょう!
社会人にもなると自由な時間を長期間確保できることなんてほぼありませんよね。
転職先が決まり、次の会社への入社までの間、これまで仕事で諦めていたことをやりましょう。
私は2回の転職いずれも30日ほど有給を消化しました。海外旅行や買い物など自由に過ごせたのでかなり癒されましたよ!
社員は有給を取得する権利があります。それがNGならあなたの会社はブラック企業。
辞めることが決まったら気にせず取得してサッと去りましょう!
【参考】新卒・中途採用の選考スケジュール
新卒採用と中途採用の選考スケジュールの違いを理解しておいてください。
新卒採用は企業が一斉に募集を開始し決まった期間に選考します。
中途採用は各企業の状況に応じて採用します。この3つが主な募集理由です。
- 急に社員が辞めた【欠員】
- 事業を拡大したい【増員】
- 新規事業を立ち上げたい【増員】
なので、あなたが応募したい企業があっても募集していないことってよくあります。
①の場合、ブラック企業の可能性があります。慢性的な欠員募集かどうか、辞める人が多い会社なのか確認してください!
新卒採用と中途採用で異なる下記3つの点をあらかじめ把握しておきましょう!
- 選考がスムーズに進まない
→企業は通常業務の合間に選考するため - 内定の回答期限がある
→内定者が辞退すると他の候補者を探すため - 退職交渉や引き継ぎが必要になる
→現職に迷惑を掛けないようにするため
転職者の多い時期
4〜5月、10〜11月は転職者が多いです。
ボーナスをもらってから辞めたい人が多いからです。
入社初年度って、在籍期間が短いので査定期間が短くなってボーナスが満額支給されません。
私も転職2回ともにボーナスをもらってから辞めています。ボーナスって大きいですよね!
あなたもボーナスをもらってから辞めたいなら転職活動を3〜4月、9〜10月から開始するのがオススメです。
次から各ステップのポイントをご理解いただきます。転職活動は長いですが、最適な転職を実現するために1つ1つ焦らず進めていきましょう!
【Step1】事前準備
まず事前準備しましょう!
ビジネスは段取り八分と言われるように転職活動もビジネス。準備が一番重要です。
準備しないのは地図やコンパスを持たず見知らぬ土地へ出かけるのと同じ。目的地が無く延々とさまよい続けることになります。
準備を怠ると合格せず活動期間が長引く、または入社後のミスマッチに……結果的に困るのはあなた自身です!
事前準備は自己分析と情報収集の2つです。
自己分析は「考える」ことがメイン。書類に「書く」、面接で「話す」と相手に伝える手段は変わるものの、考えた内容を選考でずっと使います。しっかり取り組みましょう!
- 事前準備:自己分析+情報収集
- 自己分析は転職活動の根幹となる
情報収集は何となくお分かりかもしれませんが、自己分析って何をすればいいかわからないですよね。まずはこの抽象的な言葉の定義からご理解いただきます。
(1)自己分析する
まず、自己分析とはなにか?
結論から言うと、自己分析は転職軸を明確化とキャリアの棚卸しです。
- 自己分析:転職軸の明確化+キャリアの棚卸し
「自己理解」は転職活動に必要なし
自己分析して自分の強みに気づきましょう!
自己分析を深めて自分の適性を把握しましょう!
自己分析でやりたいことを明らかにしましょう!
って、転職エージェントのキャリアアドバイザーはよく言います。あなたも聞いたことありませんか?自己分析で自分の強みややりたいことを明確にし転職活動を始めましょうと、さも常識かのように言われています。
- 自分の強み
- 自分の適性
- 自分の価値観
- 自分の好きなこと
- 自分のやりたいこと
ってとても耳障りの良い言葉。なので、
自己分析で本当の強みに気づくぞ!
よし!自己分析で本当の自分を探そう!
自己分析でやりたいことを見つけるぞ!
と思う人って本当に多いんですよね。
もちろん「自己分析」は大切です。
あなたの理想のキャリアストーリーを決め人生の軸を定めるために行います。一度きりの人生、理想を実現するために、
- どんなキャリアを歩みたいのか
- 理想の働き方がどんなものか
- なぜそのような働き方をしたいのか
など、人生やキャリアを深く思考するのは重要です。その点を否定するつもりは一切ありません。
もう一度言いますが、あなたにご理解いただきたいのは、
- 「自己理解」を目的とした自己分析は内定を取るために必要ない
ということです。
内定を出すのは企業
そもそも内定を出すのは誰ですか?もちろん企業ですよね!
自己分析ってなぜ行うのか?自分のことが分からないから行います。
でも、転職活動の時だけ自己分析をして自分の強みや適性を正確にわかると思いますか?
少し厳しい言い方かもしれませんが、わからないかと……やりたいことがある人は自己分析なんてしなくても明確にわかっています。自分自身のことを毎日考えているからです。
普段から考えていないと自分探しの旅に出てしまいがち。終わりが見えなくなり、
どこまで考えればいいかわからない。自己分析って難しい
と、転職活動を始めたばかりで挫折してしまうことも……とはいえ、
- 自己分析(=自己理解)できなくても転職できる
のでご安心ください。
自分を企業へ売り込む営業活動
企業はあなたを採用したいと思わない限り内定を出しません。
これって当然ですよね?採用したいから内定を出します!
いくらあなたの志望度合いが高くても、最終的に採用したいかどうかを判断するのは企業です。
なので、いくら自己理解しても内定につながりません。
いくら時間をかけ自己理解が深まってもどこまでいっても自分目線だからです。自分目線の域を脱することは絶対にありません。
内定を獲得するにはあなたが企業の求める人材であることをアピールする必要があります。
つまり、企業目線が必要です。自分目線で自分の言いたいことを伝えても、それを企業が求めていない限り内定になることはまずありません。つまり、
- 転職活動は自分という「商品」を企業へ売り込む営業活動
ということです。
自己分析はいくらやっても内定獲得につながりませんが、企業目線の分析はやればやるほど内定獲得につながります。
自己分析のアプローチは、
fa-close自分の強み・適性・やりたいことを明らかにし、それに合う求人を探す
ことですが、
fa-circle-o企業ニーズを明確にし、そのニーズに自分のキャリアを合わせる
という相手目線のアプローチ、つまり企業が求めるスペックに合わせて自分の強みをぶつける、提案する方が圧倒的にうまくいきます。
自分ではなく相手のことを考える
なぜ相手目線のアプローチがうまくいくのか?
少し考えてもらえば分かると思いますが、あなたの強み・適性を見つけたところでほしいと思う企業がないとそもそも活動が進まず内定が出ません。
一方、市場や企業の欲しがるものを明らかにしマッチする人材とアピールできれば内定につながる可能性が高いですよね。
例えば、恋愛。
好きな人にいくら自分の良い点を一方的に伝えても、その人がそれを魅力と感じないと付き合えません。スポーツが嫌いな人にいくらスポーツの魅力を伝えても、マンガが嫌いな人にマンガの魅力を伝えても、相手が自分に興味を持つことはないかと。
でも、好きな人が何に興味を持っているのかリサーチし(やりすぎ注意ですが笑)、相手の興味をベースにアプローチする方が付き合える確率が高くなると思いませんか?
転職活動も同じです。
- 自分のことではなく、相手のこと
転職活動で非常に重要な考え方ですので、しっかりと覚えておいてください!
では、相手目線で考える自己分析とは何か?
それがキャリアの棚卸しと転職軸の明確化です。
いかに深く思考するかが転職成功につながると言っても過言ではありません。
これら2つを解説していきます。
①転職軸の明確化
まず、転職軸の明確化です。
- 転職軸:転職で実現したい最優先事項
なぜ転職軸を考えないといけないのか?
転職する目的を明らかにするためです。
そもそも、あなたはなんで転職するんですか?何か不満を抱えていて解消したい、そして理想を実現したいからですよね!
転職はあくまで手段。
必ずしも「年収アップ」や「残業を減らすこと」が転職成功とは言えません。
- 年収を上げたい
- 地元で働きたい
- 残業を減らしたい
- 大企業で働きたい
- 良い環境で働きたい
- マネジメントを経験したい
- やりがいのある仕事をしたい
- 今の経験・スキルを磨きたい
というように転職軸は人それぞれ異なるからです。
- 転職成功とは転職軸(=最優先事項)の実現
なので、転職軸がわからないとこのような状況に陥ります。
- 応募したい企業を決めれない
- 志望動機があいまいになる
- 内定時の判断で迷いが生じる
志望企業を選べないので選考は進みませんし、進んでも合格は厳しいでしょう。仮に転職しても、入社後のミスマッチとなり再度転職する可能性も……
でも、転職軸を明らかにすると選考における迷いが最小限となり、面接での回答へ説得力が増します。入社後のギャップもほぼなくなります。
- なぜ転職するのか?
- 転職でどんな不満を解消したいのか?
- 転職でどのような理想を実現したいのか?
これらを徹底的に考え、転職軸を明確にした上で転職成功への初めの一歩を踏み出しましょう!
とはいえ、転職軸を明確にするのはなかなか難しいかと……なので、無料の適性診断サービスをオススメします!いずれもすぐ診断できるのでぜひ使ってみてください!
転職軸はこちらの記事でも解説しています。ぜひご参考にしてください!
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②キャリアの棚卸し
次に、キャリアの棚卸しです。
- キャリアの棚卸し:経験・スキルを全て洗い出すこと
具体的にどんな仕事をしてきたのかを書き出します。
書いてみるとお分かりいただけますが、これまでの業務って意外と忘れてしまってます。
キャリアの棚卸しはあなたの経験・スキルを正確に把握するために行います。
所属企業や職種はもちろん具体的な業務内容まで書いていきましょう!組織におけるミッションや役割、課題や取り組み・行動、成果・実績をストーリーで洗い出すのがポイントです!
細かく深く出すほど、あなたの何のキャリアを志望企業へアピールすれば良いのか、つまり最適な武器を選択できるようになります。
企業の求めるニーズに対しあなたのキャリアを正確にマッチングできるので、書類選考や面接の合格率アップにつながります。
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以上が自己分析、つまり転職軸の明確化、キャリアの棚卸しです。
書類作成や面接で必ず使うことになりますので、大変ですが転職活動の土台を固める意識で妥協せず時間をかけて取り組みましょう!
転職軸の明確化、キャリアの棚卸しは膨大な量を考えるのがコツ。
私はマインドマップを使い無心でひらすら考えを書き殴りました。あなたが普段からお使いのマインドマップがあればそちらを使って進めてください。
もしマインドマップを使ったことがなければ、参考として私が愛用しているマインドマップをご紹介します。3つまでマップを無料で作成できるので試しに使ってみてください。
(2)転職サイト・転職エージェントで情報収集する
次に、あなたが志望する業界・企業について情報収集します。
それぞれ何を見ればいいのか?
業界は下記2点を必ず確認するようにしてください。
- 【成長性】市場規模が上がっているのか
- 【収益性】儲かっているのか
成長もしない、利益も低い業界はいくら働いても給料は上がらないので今後ブラック化するかもしれません。なので、転職しない方がいいでしょう。
成長する業界は新しい仕事のチャンスに巡り会え成長機会がたくさんあります。儲かる業界は年収アップが見込めるのでオススメです。
企業はこちらを確認すればOKです。
- 業界内の順位、仕事内容、待遇
特に、業界内の順位、ポジションは大切です。
同じ業界でもNo.1とNo.2で戦略は異なりますし、No.1でも圧倒的なシェアがあるのか二番手が迫っているのかで戦略は異なります。なので、求める経験・スキルも異なる、つまり選考で伝える内容に直結するということです。
で、これら業界や企業の情報収集をどうすればいいのか?
転職サイトと転職エージェントを使います。
fa-times転職活動を始めてすぐ転職サイト・転職エージェントの登録はやめましょう!
軸がわからず経験・スキルを整理できていないのに登録しても有効活用できないからです。そもそも登録するために経歴などを記載する必要がありますが、その時点でつまずいてしまうかもしれません。
自己分析してから登録しましょう!
ここから転職サイト・転職エージェントについての理解を深めていただきます。
転職サイトと転職エージェントを併用する
転職サイトと転職エージェント、どちらを使えばいいんですか?
とご質問いただくことがよくありますが、
両方使いましょう!
とお答えします。いずれも良いところがあるからです。
特に、転職活動が初めてなら何が自分に合うのかわからないですよね。いずれも無料で使えるサービスなので、使ってみて合わないならやめればOKです。
転職サイトと転職エージェントを併用して良いとこ取りしましょう!具体的にはこのように使うのがオススメです。
- 転職サイトでたくさん求人を確認し転職軸を固める
- 転職エージェントへ転職軸・キャリアを伝え求人を紹介してもらう
①転職サイト
転職サイトは求人のデータベースです。
- 自分の好きなタイミングで求人を探せる
業界・職種・労働条件など、さまざまな切り口で検索できます。
転職軸に沿った条件で求人を確認していきましょう!目的は2つあります。
- 応募求人の方向性を決める
- 転職軸を固める
すでに自己分析で転職軸を明確化していても、求人をたくさん見るほど転職軸が固まります。
家探しするときをイメージしてほしいのですが、「こんな家に住みたい!」ってまず考えてから家探しを始めますよね。
実際にSUUMOのようなサイトを確認すると検索条件がより細かくなったり、変わったりすることってないですかね?で、だんだん希望物件の条件が固まっていきますよね!
転職サイトであなたの希望条件を入力しヒットした求人すべてを確認しましょう!
おそらく10件、20件ではなく、500件、1,000件と出てくることもあります。大変ですが全部確認するようにしてください。見れば見るほど、あなたの転職軸が固まっていきます。
あなたの理想を叶える企業を探す、つまり転職成功のためです。手間を惜しまず、すべて確認していきましょう!
私のオススメ転職サイトはこちらですので、ぜひ確認のうえ登録しておいてください!
②転職エージェント
応募する求人の方向性を決め、転職軸を固めた後、転職エージェントに登録しましょう!キャリアアドバイザーという担当者が転職活動をサポートしてくれます。
- 求人数が圧倒的に多い
- 求人や選考の情報が豊富
- 面接日程調整など企業とのやり取りを代行
登録するとまず面談(対面orリモート)。
そこで転職軸とキャリア、希望求人を担当キャリアアドバイザーへ伝えると、マッチした求人(求人票)を紹介してもらえます。
情報を伝えているからこそ転職エージェントを効果的に活用できます。でも、転職軸やキャリアを伝えないとキャリアアドバイザーはどんな求人を紹介すればいいかわからないので求人を紹介されない、紹介されても的外れな求人となります。
担当キャリアアドバイザーへあなたのことをしっかり話し、求人を紹介してもらいます。わからない箇所や詳しく知りたい所があれば遠慮せず質問しましょう。
最後に1点、注意事項です。
転職エージェントの1社登録は避けた方がいいです。キャリアアドバイザーの力量は個人の経験・スキルに依存するからです。優秀な人ならいいですが、そうでない場合スムーズに活動が進まなくなります。
■転職エージェント平均利用社数(リクナビNEXT)
- 転職成功した人:4.2社
- 求職者の全体 :2.1社
このデータもあるようになので、転職エージェントは少なくとも3〜4社は登録する方が良いです。私のオススメは下記ですのでご覧くださいね!
(3)応募する企業を決める
転職サイト、転職エージェントで候補となる企業を洗い出しました。あなたの転職軸に合う企業なのか考え応募する企業を決めます。
とはいえ、転職軸はそう簡単に決まりません。
転職サイトや転職エージェントの求人を実際に確認すると、当初は想定していなかった求人へ応募したいと感じることがよくあります。そのような時はなぜ応募したいと思ったのか必ず言語化し、転職軸を随時見直しましょう!
自己分析で決めた転職軸は活動中に変わってもOKです。決めたからといって必ず守らないといけないわけではありません。転職軸を決めるのが一番大切で難しいので、あなたが納得するまで妥協せず考え抜いてください!
効果的な事前準備まとめ
本章の最後に、あなたの転職活動の土台を作るための事前準備をまとめます。
【Step2】書類作成〜選考
応募する企業を決めたら応募書類を作成します。
まず書類作成で大切なことをお伝えすると
- どうすれば企業が「あなたに会いたい」と思ってもらえるか
この視点を忘れず作成してください。
あなたがいくら上手く書いても評価を下すのは企業。企業が会いたいと思わない限り書類選考は通過しません。
何を当たり前のこと言ってるんだと思われるかも知れませんが、自分の書きたいように書いてる人ってホント多いんですよね。企業が知りたいことを書きましょう!
最初はどうしても時間がかかると思います。時間を確保し納得いくまで作り込みましょう!ポイントは3点です。
応募書類は職務経歴書と履歴書
まず応募書類とはなにか?
- 応募書類:職務経歴書+履歴書
これら以外に、大手企業なら独自フォーマットのエントリーシートや志望動機書が求められることもあります。が、職務経歴書と履歴書を書ければ流用して作成できます。
それぞれの違いはこちらをご覧ください。
よほどの懸念点がない限り履歴書で不合格にはならないです。書類選考の結果を左右するのは職務経歴書。
上記ポイントを踏まえ、キャリアの棚卸しで考えた内容をもとに作成しましょう!
応募企業ごとにカスタマイズする
職務経歴書を作成し応募する企業へ一斉に提出する人が多いですが、絶対にNGです。
なぜなら、企業ごとに求めるスキル・経験・能力が異なるからです。
- 職務経歴書の使い回しはNG
例えば、営業求人。
- 法人営業経験
- 新規開拓経験
- プレゼンスキル
- メーカー勤務経験
- マネジメント経験
というように、1社1社応募する企業ごとに違いますよね。
同じ書類では企業のニーズに合わないことを書いているので、
確かに素晴らしいキャリアだけど、うちの会社は必要ないよな。うちのことわかってないよね
という評価で不合格になります。たとえあなたが経験豊富でビッタリな人材としても、書いていないと伝わらないので「経験なし」とみなされます。
これって本当にもったいないですよね……
応募する企業のニーズを1社1社分析し、ニーズにマッチする形であなたのキャリアを適切に伝える、つまり志望企業ごとに職務経歴書を必ずカスタマイズしましょう!
職務経歴書のカスタマイズは大変
職務経歴書を企業ごとに作る必要性をお分かりいただけたかと。
とはいえ、1社ずつ書類を作り込むのってメッチャ大変ですよね。誰もやりたがりません。応募する企業が多いとそれだけ時間が必要です。
だからこそ、1社ごとに職務経歴書を作成しましょう!あなたの意欲が必ず企業へ伝わります
ちょっと考えてみてほしいのですが、AさんとBさんの2名が同じ企業へ応募します。
- Aさん:企業ニーズにマッチする経験・スキルを訴求した職務経歴書
- Bさん:当たり障りのない職務経歴書
・・・どちらが合格すると思いますか?
当然Aさんですよね!あなたもAさんになって合格を勝ち取ってください!
闇雲に10社、20社と応募しても合格しません。
あなたの転職軸・キャリアに合う企業を3〜4社、多くても5社厳選し、必ず書類をカスタマイズして応募しましょう!細かな配慮は志望度や熱意として必ず伝わります。
企業目線で作成する
企業ニーズに合わせて企業目線で書きます。
企業はうちの会社に合うかどうかを確認しているからです。
なので、自分の書きたいように書くのはNGです。
あなたが素晴らしい経験や華々しい実績をお持ちなら存分にアピールしたい気持ちは分かります。でも、それら経験や実績は企業が求めているのか、まずは考えてみてください!
職務経歴書は自分の「取扱説明書」。
企業目線で違和感なく理解できるように表現することが大切です。わかりづらい説明書はそもそも読んでもらえません。
下記を参考にしていただければ、わかりやすい職務経歴書を作成できます。
- なるべく簡潔な文章にする
- 見出し・箇条書きでレイアウトを整える
- 自分の取り組みを具体的に書く
- 実績は定量的・相対的に書く
- 業界・社内用語を使わない
企業に自分が働くイメージをしてもらえるように、企業目線で作成するようにしましょう!
書類作成後、転職サイトで応募手続き、あるいは転職エージェントへ提出すれば応募完了です。結果を待ちます。
【Step3】面接
書類選考に通過したら面接へ進みます。
面接合格に最も大切なのは「練習量」です。
話す練習をすればするほどうまく話せるようになり、自信を持ってアピールできます。
企業はそもそも面接で何をみているのか?
- 活躍してくれるか
- 長く働いてくれるか
これらを確認します。なぜなら、企業は採用に失敗したくないからです。
採用には人件費や広告費、転職エージェントへの紹介費用などがかかります。入社後は教育コストも必要。にも関わらず、活躍せずに早く辞めてしまったらどうでしょう?大きな損失ですよね。
なので、あなたは企業へ活躍できる、長く働くことをアピールすればOKです。
では、何をどう話せばいいのか?ポイントは3点です。
- 実績の再現性を伝える
- キャリアの一貫性を作る
- いつも使う言葉で話す
実績の再現性を伝える
企業はあなたが入社したら活躍してほしいと考えています。
なので、「私は御社へ入社すると活躍できます」とアピールするために再現性を伝えます。
・・・と言われてもピンとこないかもしれません。つまり、
- 成果だけでなく成果に至る一連のプロセス
まで伝えるということです。仮に、成果だけを伝えたとしても、
この成果ってこの人がいたから出せたんかな。周りが優秀だっただけ?そもそもこの成果がどれだけ凄いのかがサッパリわからん
というように、成果だけを聞いてもあなたの仕事振りを知らない企業は判断できません。
あなたが生み出した成果について「何を課題として捉え、具体的にどんな行動をしてきたのか」を伝えます。すると、
この人は普段からこんな感じで働くのか。じゃあ今動いているG社のプロジェクトを任せれば結果を出してくれそうだ!
というように、あなたが活躍しているイメージを持ってもらえるようになります。
成果に至ったプロセス、つまり再現性を伝えるようにしましょう!
キャリアの一貫性を作る
企業はあなたが入社したら長く働いてほしいと考えています。
なので、「私は御社で長く働きます」とアピールするためにキャリアの一貫性を伝えます。
・・・これもピンとこないかもしれません。要は、
- 過去〜現在〜未来のキャリアストーリー
を伝えるということです。
- 転職でどんな不満を解消したいのか?
- 転職でどのような理想を実現したいのか?
これらを伝えます。これってどこかで考えませんでしたか?
そうです!転職軸ですね!
もう少し厳密にお伝えするとこうなります。
- 退職理由=転職でどんな不満を解消したいのか?
- 転職理由=転職でどのような理想を実現したいのか?
退職理由と転職理由は同じと考えがちです。SNSやブログ等で転職情報を発信する人、キャリアアドバイザーですら混同しがちですが、明確に異なります。
今の会社に不満があり会社を辞めたい理由、それが退職理由です。
その理由をきっかけに自分の将来を考え、現職では決して叶わない、いきついた理想のキャリア、それを叶えたい理由こそ転職理由です。
つまり、退職理由は過去〜現在、転職理由は未来と時間軸が異なるということです。
「転職理由をポジティブに言い換えましょう」とよく聞かれるかもしれませんが、そもそもズレてます。転職理由は理想を叶えたい理由なので、必然的にポジティブになります。でも、退職理由は文字通り会社を辞めたい理由なのでネガティブにならざるを得ません。これが本質です!
企業はあなたの転職活動がキャリアの一貫性に沿っているなら長く働くイメージを持てます。でも、一貫性に沿っていないとまた辞めると思われます。
なので、退職理由・転職理由をストーリーとして考えキャリアの一貫性を作りましょう!
いつも使う言葉で話す
面接はいつも使う言葉で話してください。
間違っても、普段使わないビジネス用語を使うのはやめましょう。
面接って緊張しますよね。普段使わない言葉ではスムーズに話せません。嚙んだり、言葉が詰まったりと話すことに集中し切れないです。
もっと言うと、いつも使わない言葉では気持ちがこもらないので意欲が伝わりません。いつもの自分で面接に臨みましょう!
緊張してもいつも使う言葉ならなんとか振り絞れるかと。言葉は拙くても気持ちが入った言葉ならあなたの意欲は必ず伝わります。さらに、簡単な言葉の方が聞き手は理解しやすいです。
口から出る普段から使う言葉で話しましょう!
あと自宅で実際に声を出して何度も何度も練習しておきましょう!
【Step4】内定〜条件面談
面接合格すると晴れて内定です。
とはいえ、すぐ「入社します」と企業へ回答してはダメです。
転職は今の不満を解消し、望みが実現してこそ成功。転職軸を満たすかどうか、徹底的に確認してください。
あなたの転職軸に合わないなら辞退すればOKです。内定が出たら入社しないといけない
なんてことありませんよ!
条件確認は一切妥協せず行いましょう!
- 書類を一字一句確認する
- 社風をできるだけ確認する
書類を一字一句確認する
内定となったらまず書面を受け取ります。具体的には下記2点です。
労働条件・待遇・福利厚生などを求人票の内容と照らし合わせ、同じかどうか一字一句確認します。
そんなの同じに決まってる!確認する意味なんてないですよね!
と言われる人がいますが、異なることが結構あるので注意してください。
そもそも人が書面を作成するので間違いもあります。ただのミスならいいですが、
- 最低年収500万円→400万円
- マーケティングでの応募→営業へ変更
- 賞与あり→賞与なしのがインセンティブ制度
というように、応募前の条件と異なることがよくあるのでしっかり書面を確認します。
・・・で、条件や記載内容に少しでも気になる点があれば曖昧にしたままにせず必ず確認しましょう!
入社前に把握していた条件が入社後に異なるとミスマッチにつながります。絶対に避けましょう!
あなたの将来を決めること。書類の端から端まで、一字一句丁寧に何度も確認してください。
社風をできるだけ確認する
できる限り、社風を確認します。
とはいえ、社風は入社してみないとわかりません。だからと言って何もやらないと情報は入手できません。できるだけ確認するようにしましょう。下記も可能なら実施してください。
- オフィスや工場を見学する
- 直属上司と面談する
- 社員同士の会話を聞く
- 備品やトイレを確認する
また、口コミサイトの確認もオススメです!
内定先企業で勤務経験のある人が評価を書いた内容を無料で閲覧できるサービス。
一昔前はグチや批判などネガティブコメントばかりでしたが、冷静なコメントが増えていて確認する価値があると感じています。
あくまで参考として確認してみてください。
【Step5】退職交渉
退職交渉は円満退職を心がけます。が、ほぼ必ずもめます笑。
私は過去2回の転職でいずれも退職の了承まで2〜3週間。つらい期間でしたね……
残念ながら転職活動以上に大変になる人もいますが、転職まであと一歩です!
まず上司に退職の意思を伝えます。
ベストは2ヶ月前、遅くても1ヶ月前です。
会社は次の人を採用するための時間ができ、余裕を持って引き継ぎできるからです。また、会社や上司、同僚への負担が少なくなります。
法的には退職の申し出は2週間前で良いとされています。
民法第627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
厚生労働省
就業規則は1ヶ月と書いている企業が多いかと。とはいえ、民法で定められているので民法が優先されます。
とにかくすぐ辞めたい、もう我慢できない、そんな状態なら2週間でOKです。
上司との退職交渉が終わったら、業務の引き継ぎ→有休消化の流れで進めてください。
あなたの最後の仕事は引き継ぎ。お世話になった会社なので最後までやり切りましょう!
とはいえ、退職交渉は我慢比べの要素が強く、精神的にも疲労度が高くなります。企業に1日でも早く退職を了承してもらうのが最善のストレス回避策。
何を言われても辞める意思を崩さず、何度も何度も上司へ伝えるようにしてください。
最後は笑顔で「お世話になりました!」と伝え爽やかに去りましょう!
まとめ
本記事は転職活動の全体のスケジュール、5ステップの内容や具体的な方法、企業が選考で見るポイントを「転職活動 完全ガイド」と題し、気合いを入れて解説しました。
ざっくりとでも全体の流れが把握できたのであればあなたの転職レベルは読む前とは比較にならないほど上がったはずです。
とはいえ、もっと具体的に転職活動について知りたいと思われる人も多いかと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!